知っておきたい
介護レクの重要性
「介護レクを頑張ることで、一体、何が良くなるの?」「介護レクが注目される理由は?」など、
あなたの素朴な疑問にズバリお答えします。

介護レクには
3つの種類がある
介護レクリエーションはシュチュエーション別に3つに分類されます。
気になるそれぞれの違いと、ポイントをまとめてみました。
シチュエーション別に3つに分けられる介護レクリエーション。
老人ホームやデイサービスなど、要介護者が集団で過ごす施設やサービスでは、さまざまな介護レクリエーションが行われています。
介護レクリエーションの種類は多種多様ですが、
代表的なものとしては下記のようなものが挙げられます。
- ●体操や風船バレーなどの運動系
- ●曲を聴いたり歌ったり、楽器を演奏したりする音楽系
- ●絵を描いたり、塗り絵をしたり
- ●書道を行ったりするクリエイティブ系
- ●計算、クイズ、なぞなぞといった脳トレ系
- ●ビデオなどを見る観賞系
- ●クリスマス会や誕生会などのイベント系
- ●遠足、外食、散歩といった外出系
実は、こうした介護レクリエーションは、シチュエーション別に大きく次の3つに分けることが可能です。
- ●集団レクリエーション
- ●個別レクリエーション
- ●基礎生活レクリエーション
それぞれの違いを理解しておくと、実際に介護レクリエーションの企画を立てる際に役立ちます。
介護レクリエーションの王道「集団レクリエーション」。
「介護レク」と聞いて、多くの人の頭に真っ先に浮かぶのがこの集団レクリエ-ションです。グループ全員が同じレクリエ-ションを行うことで、普段は会話を交わさない者同士も自然と交流し、コミュニケーションが深まるのが特長です。
代表的な集団レクリエーションとしては、次のようなものが挙げられます。
- ●介護事業所で行われる体操
- ●毎月の誕生会や季節ごとのイベント
- ●演芸、歌、楽器の演奏など
一人ひとりの個性を重視した「個別レクリエーション」。
集団レクリエーションが大切なものであるのは言うまでもありませんが、それだけではすべての要介護者を満足させることは困難です。要介護者一人ひとりにも好みがあり、身体の状況も異なるからです。そこで近年では、一人ひとりの趣味趣向や要介護度の違いなどを考慮した、個別レクリエーションが重視されています。
代表的な個人レクリエーションとしては、次のようなものが挙げられます。
- ●絵画、囲碁、クラフトなど、自由な時間に行う趣味活動
- ●脳トレーニングのゲーム、写経、計算問題など、身体の状況に合わせた介護予防のためのプログラムなど
日常生活をより豊かにする「基礎生活レクリエーション」。
レクリエーションは、「余暇の時間に行うもの」と決められているわけではありません。日々の暮らしのなかで、要介護者が心地よく感じる時間を増やしていくための基礎生活レクリエーションにも、最近では注目が集まっています。代表的な基礎生活レクリエーションとしては、次のようなものが挙げられます。
- ●食事の時間に昔懐かしの映像を見る
- ●入浴の時間に音楽を流す
- ●共有部分に絵を飾ったり、花を置いたりするなど